2014年2月7日金曜日

PE Line

PE Line

ここ数年で渓流の釣りが劇的に変わった。
原因は使用ラインをナイロンからPEに変えた為だ。

元々、他の釣りではPEを使用していた。エギング、シーバス、バスのトップ等。。

だったら、なぜ渓流では使わなかったのか?

理由は、数年前までスピニングで釣りをしていたから。
スピニングで釣りをする時に、ナイロンラインに何ら不便を感じていなかった。
メインで使っていたカーディナルには、ナイロンラインがベストマッチに思えたし、実際他のアングラーも皆ナイロンラインだったから。

雑誌の記事等で”PE"の特集が組まれても、「渓流でPEは使いにくいでしょ。。ラインシステムも面倒だし。。」と、手を出さなかった。

ならなぜ、PEを使い出したのか?

たまたまだ。本当に偶然である。
その当時は、釣具屋を経営していたので、もちろんPEラインも販売していた。
その頃、仲の良かったお客さんとよくエギングに行く様になり、PEラインの使用頻度が上がったのだ。最初の内こそ「やっぱりラインシステムを組むのは面倒だなぁ。。」と、思っていたのだが、慣れてくるとシステムを組むのに3分もかからない。ラインが軽くて風に流されるのも、キャストで何とか調整できる。それに感度が段違いだ。軽くロッドを動かすだけでエギもよく動く。PEを使うことによって、縦の釣りがとてもし易いのだ。

しばらくエギングに行っていて、ある時ふと思いついた。
「渓流でも、使えるんと違うかな。。。」





物は試しである。早速、その時に使っていたステラにPEを巻いて、自作のバンブースピニングロッドで渓流に行ってみた。
使い始めて数投の間は、「やっぱり使いにくいかなぁ〜。。」と、思いながら投げていたのだが、、、
慣れてくるといいのである。

PEのデメリットをあまり感じないのだ。

投げる事に関しては、糸絡みが心配だったのだが、ガイドの種類とセッティング、それにキャストの仕方で何とかなる。風で糸が孕むのも、もともとライナーでキャストするので問題無い。ギリギリを狙いすぎて樹の枝に巻き付いても、強いPEとフロロの7lbの組み合わせは、ルアーをゆっくりと巻いてやれば、そのまま回収できる率がとても高い。(これはシングル、バーブレスを使用している効用でもあります。トリプル、バーブ付きではこの限りではありません)

ルアーの操作に関しても、今まで結構強めに動かさないといけなかったのが、本当に軽い力を入力するだけで、ルアーが機敏に動いてくれる。慣れれば、ルアーを手で動かしているような感覚になってくる。それに、ルアーが何に当たったのか手に取るように分かるのだ。(もちろん、竹竿のせいもあるのだが、、)何に当たっているかがよく解るので、根がかりしにくくなる。そうすると底ギリギリを引いてくることが出来るので、より底に定位している大物も狙える様になる。
アップクロスに投げて、ルアーとリーダー部分だけを沈めて、ポイントまで流し込んでいく。PEは全て水からでている状態なので、軽くトゥイッチを入れてやると、ルアーがその場でヒラを打つ。ヒラを打ちながらポイントまで流し込めるのだ。PEが弛んでいても、PEの先端部分が浮きの役目をはたして、当たりがはっきり解る。

魚がヒットして、掛ける時もほんの少し手首を返すだけで、しっかりフッキングできる。魚がどういう動きをしているのかも、手に取るように解るので、やり取りに余裕ができる。

難点としては、無理なやり取りをした時と、魚を取り込む時に糸と魚に角度がついた時にフックホール(魚に刺さっている針の穴の事)が広がって、バレやすくなってしまう事だろうか。ただ、これも無理なやり取りをせずに、取り込み時だけ注意する事で緩和する事ができる。
後は、横の釣りがしにくい事もあげられる。真っ直ぐ横に同じ層を引いてくる様な使い方は、どうしてもPEが浮いてしまう為、やりにくい。

こうやって、メリット、デメリットを上げていくと、圧倒的にメリットの方が多いのだ。
こうなってくると、使わない手は無い。
店に置いてあったPEラインを試しまくって、今も使用しているバリバスのラインに落ち着いた。(適度なコシがあって使いやすい)

おかげでここ何年かは、ほぼPEオンリーで釣りやテストをしている。
それぞれ、いろいろな考え方もあると思うし、どの考え方も間違っているとは思わないが、一度試してみる価値は充分にあると思う。

ぜひ、今シーズンの釣りで試してみてほしい。
目から鱗がおちるかどうかは、保証しませんが、、、(笑)

追記
ヘタしたら一シーズンもっちゃいそうなライン寿命も有り難いです。財布に優しい。。(笑)