2014年2月18日火曜日

Customers

お客様。

最初は、もちろんそうだった。
普通にお店に来られるお客様の一人に過ぎなかった。(僕は元々、某釣具屋をやっていました)
だけど、今では友人とも呼べるお付き合いをして下さる方が何人かいらっしゃる。
もちろん、僕の竿を買ってくれたお客様なのだから、お客様には違いないのだが。。。
でも、僕の中では友人だと思わせてもらっている。
頻繁に連絡を下さるし、釣果写真を送ってもらったりもしている。
たまには、馬鹿話もするし、昔からの友人の様だ。

きっかけは何だったかは、もう覚えていない。
最初は、ブラックバスが大好きなお客さんだった。
でっかいプラグだけをバンバン投げて、琵琶湖でデカイ魚を釣っておられた。
ただ、長い事やりすぎて、少々飽きが来られていたのかもしれない。

「トラウト面白いですよ」

こんな会話がきっかけだったろうか?
ある日を境に、トラウトにどっぷり嵌り始められた。
元々、釣りの上手な方だったので、トラウトもあれよあれよという間に上達されて、今では、僕より全然上手い。
元々、熱い方なので、ハマり方も半端じゃなかった。
とりあえず、この方、釣りに行きまくる。
釣具屋というのは、皆さん「好きな釣りが出来ていいね〜。」と、仰るがそんなもんじゃない。お客様より釣りには行けない。行けないのに釣具は売る程あるから、余計質が悪い(笑)
たった数年で僕の全釣行回数をあっさり抜いたんじゃないだろうか?
それに情報収集力も半端じゃない。岐阜の方にお連れさんが居らっしゃるらしく、今はどこそこが良くて、ここはもう少し後。等、とても詳しい。
研究熱心だから、やっぱり良く釣ってこられる。
場所は、もちろん言わないが、えっ?そこで、その魚、釣れたの?と、聞きたくなる様な魚をしょっちゅう釣ってこられる。
あんまり釣ってこられるものだから、今ではテスターをお願いしている。

この方、アウトドアも大好きなので、一緒に釣りに行くと昼飯がちょっと豪華になる。(笑) 僕が店を辞めて、ビルダーとしてHPを立ち上げてからも、ずっと応援して下さっている。本当に有難い友人、もといお客様の一人だ。
今も、次のテストロッドのテストをお願いしているので、待ってもらっている。
多分、次の次で制作開始になると思うので、待っててくださいね。Oさん(笑)


この写真も、Oさんと一緒に行った時に、いつの間にか撮って下さった一枚だ。

もう一人、今の所、僕の竿を一番買ってくれたお客様にTさんが居らっしゃる。
とても若い方なのだが、この方も熱い。

やっぱり最初は「トラウト面白いですよ」から、始まったような気がする。

いきなり竿を買って下さりそうになったのだが、一度一緒に釣りに行って、気に入ったら買って下さればいいですよ。と、いう話になった。

そして、初釣行。 なんとか初めてのアマゴを釣って頂いて、無事、ご購入頂けた。(笑)

ただ、そこからがまた凄い。


最初に買って頂いたのは、スピニングロッドだった。でも、その頃からベイトロッドのテストをしていたので、「その竿も面白そうですね」という話になった。
元々、この方もブラックバスが大好きでしょっちゅう釣りに行っておられた。
ブラックバスでは、ベイトロッドの方が多用するのでアキュラシー性を求められての「面白そうですね」だったと思う。

段々、ベイトロッドの可能性を見つけ出していた頃だったので、竿の方も大分、仕上がってきていた。
「それじゃ、一回使ってみます?」
そんな言葉で、また一緒に釣行に行くことになった。

この時の釣行が動画に撮れていたら、本当にいいPRビデオになっただろうなと思うくらい、釣れた。
ちょうど、雨後で水位が落ち着いてきた頃と、条件も良かったのだが、それだけが理由じゃない。
初釣行の時は、慣れないスピニングのアキュラシーキャスト(正確なキャスト)に苦労しておられたのだが、この時は違った。
指示したポイントにさくさくルアーが入るのだ。ここはと思うポイントからは、全て魚が出た。2〜3投してダメでもルアーをチェンジしてもらって投げてもらうと、きっちり魚が出た。この辺りも着水音を極力静かにできるベイトのメリットだと思う。
元々、ベイトに慣れておられたからの結果だとは思うが、やっぱり渓流ベイトは可能性があると思った釣行だった。
もちろん、この後、ベイトのテストロッドを一本お買い求め頂いた。(笑)
この後も、一人で釣りに行かれては、結構釣ってきておられたので気に入って頂いていると思う。

こうしてTさんも、今でもたまに連絡をして下さる、とても若い友人、もといお客様の一人になった。

僕の目指す顧客層とは、こういう事だと思う。

ただのお客様では嫌なのだ。
せっかく、高いお金を出して買って頂けるのだ。
僕としては、できれば友人の様なお付き合いをお願いしたい。
その為の、「購入後曲げ取りは無料で行います」なのだ。
「釣行写真を送って下さい」なのだ。

商売としては、どうなのかとは思うが、そうしたいのだから仕方がない。
もちろん、そんな面倒くさいのは嫌という方は、それでも構わない。

でも、せっかく釣りの好きな物同士、話が少しでもできれば楽しいと思う。

他にも面白いお客さんや仲の良い友人の様な方も、何人か居らっしゃるのだが、その話は又の機会にしようと思う。

Oさん、Tさん、これからも宜しくお願い致します。